ブラジルの国民的漫画家のマウリシオ・ジ・ソウザさん(81)のプロダクションは14日、東近江市甲津畑町のブラジル人学校「日本ラチーノ学院」(カミムラ・カイオ校長)に学習用スタンプ4種と漫画本や教材約50冊を寄贈した。
ソウザさんは今年初め、代表作「モニカと仲間たち」のキャラクター入りのスタンプを作製した。ポルトガル語と日本語で、「がんばったね!」や「宿題」の提出期限などを伝える内容。外国籍の多い湖南市の全小中学校など国内各地の学校に寄贈を続けている。
廃校になった小学校舎を借りるラチーノ学院は、1~18歳の約140人が通う。この日、プロダクションの日本担当、沖野リカルドさん(41)が幼い子らに漫画本を手渡すと、大歓声が上がった。
小4、5年の教室では、母語と日本語を学ぶことの大切さを説いたソウザさんのメッセージ動画も披露され、「日本語だけでなく、英語などいろんな言葉を学びたい」と話す児童も。最後には「ソウザさんをぜひ学校に呼んで!」と口々に訴えていた。【大澤重人】